仕事は人生を懸けるに値する。
当社今期も残り2ヶ月を切りました。
今期は出店もなく、大きな投資もなく、でも、社内強化のためにヒトへの投資をやってきました。
業界全体としてブラックなイメージがある中で、そのイメージさえも払拭できないならば、到底理念の実現なんか無理だろうよという想いからです。
「完全ホワイト企業宣言」です。
外食産業こそ十把一絡げに取り沙汰される産業の代表格じゃないかと感じます。個店とチェーン店の違い、客単価500円から客単価30000円までの幅の広さ、業態によるFLコストの比率の違い。
結局、
「どこでキャッシュを生み出すのか」という本質を突かなければ、収益化は到底難しいビジネスです。
それが理解されないままに、易きに流れる。参入障壁の低さ。美味いものはもてはやされるという甘え。流行りを掴むか、伝統に固執するのかの迷い。そんなものが蔓延してるように感じます。
私は3年前、業界の未来へ絶望し、その真っ暗闇の未来の中に一点の希望を見付けました。
好きだからこそ楽しくやれる世界観を創ろうと探しました。それが当社のHUNK ビジョンです。
時代の流れの早さの中で、消耗戦のような商品や業態の競争を繰り返すことからは一線を画そうと。
そもそも企業経営とは、売上競争を前提にしている訳ではないはずです。
企業は自社において高い目標を掲げ、未来キャッシュフローを高める企業価値向上を行い、投資に対するリターンを得て、そのリターンによって、企業の長期的な理念を実現していくことが経営だと考えてます。
その理念の中において、企業は「誰をどのようにハッピーにするのか?」という価値観を共有できているかどうかであります。
先日の研修でも伝えました。生産性を高め、もっとハッピーになろうと。
生産性とは、私たちが働く時間を減らし、働く時間の中で仕事に熱中し、会社も個人も稼げる世界を
作っていこうということです。
顧客創造という視点がない企業は廃れます。
利益の出ない飲食企業も間違いなく廃れます。
利益の構造を熟知することです。
投資をしない企業もいずれ廃れていきます。
経営は投資に対するリターンです。
従業員を幸せにしない企業も廃れます。
人生の貴重な時間を使うという本能的使命感を
働く人も無視はできないからです。
自社は「何によって」長期的に顧客を創造するのか?
そのために「何に」投資をし、どうリターンを得るか?
そのプロセスとリターンによって、どのように仲間が幸せになるのか?
それを考えるのが俯瞰から観る経営だと思ってます。何が売れるかやいくら給与を払うかは枝葉末節でしかない。
大きなビジョンを描き、そのビジョンを果たすため、具体的な目標設定(階段)を描き、着実に階段を上がる実行プロセス力を持てるか。
そこまで考えなければいけない外食ビジネスは途方もないほど難しいと思う。
でもね、難しいから楽しいです。
ヒリつくような緊張感の中にいるからこそ、それを超える感動があると思う。
不安定な状況の中で保ち続けるバランス感覚こそが、本来の「安定」であり、易きに流される安定志向は長期的な不安定のはじまりだと思います。
こうして考えることさえも、2割に過ぎず、そのまま放置すれば机上の空論で具体的実行をもって残り8割を埋める作業には到底及びません。有言を実行していくしかありません。
そして、やってやるという覚悟が前提にあれば、これからの挑戦も、失敗も、困難も、全てはプロセス。そのプロセスを楽しむ実行者でありたいと思う。
大型のGWに、そんなことをひたすら考え、残り2ヶ月、来期、近い将来のビジョンを再確認しました。
いつも頭の大半を仕事に使っている時「仕事は人生を懸けるに値する」と感じれるのは、いつまでも幸せなことです。
こんなに長過ぎる文章に最後までお付き合いいただいた方にはホント感謝しかありません。
いつもまとまりなくてすいません。忘備録でした。